神話
神話によると、高天原から追放され出雲の国に降り立った素戔嗚尊(スサノオノミコト)は、斐伊川(ひいかわ)の上流で泣いている老夫婦に出会いました。この老夫婦は足脚摩乳(あしなづち)と手摩乳(てなづち)といい、8人の娘がいましたが、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)が毎年一人ずつ娘を食べに来ており、今年はついに末娘の稲田姫命(いなたひめのみこと)が食べられてしまうというのです。これを聞いて素戔嗚尊は、稲田姫命を妻としてもらい受けるかわりに、八岐大蛇を退治しようと言いました。無事に八岐大蛇を退治し、約束を果たした素戔嗚尊は、出雲の地で稲田姫命と結婚し、二人で住む宮殿を建てました。八重垣神社はこの二人を主祭神とし、良縁や子宝に恵まれる、夫婦円満といったご利益があるといわれています。